The Redbury Hotel/ザ レッドベリー

1717 Vine St, Los Angeles, CA

レッドベリー・アット・ハリウッド・アンド・ヴァインは、LAのホテルを代表する象徴的な存在だ。U2やローリング・ストーンズ、若手ではアークティック・モンキーズなどの有名アーティストが、一度はこの伝説的なホテルでパーティを開いたことがあると言えば、きっとその意味を納得できるだろう。ここの中庭ではしばしば、明け方まで盛り上がるようなパーティが催される。中庭に面した部屋に宿泊すると、自分にその気があろうとなかろうとパーティに誘われてしまうので、参加したくない場合は週末の宿泊は避けた方が無難だろう。

広大な客室(ここでは「フラット」と呼ばれる)は、内装もゴージャス且つ寛げる雰囲気。ヨーロッパ式のキッチンは設備が充実しているため、家にいるような気分になれるが、それもパーティが始まるまでのこと。そしてパーティにはほぼ必ず遭遇すると考えておこう。

客室にはゆったりとした革張りソファ、アナログレコードプレイヤーとライブラリー、フル装備のバー(ミニバーではない)が揃っている。

この赤がレッドベリーの赤だ

一部の客室にはテーブル&椅子が備えられたテラスもあり、多くの宿泊者はそこで過ごすようだ(このホテルで眠りたいなら耳栓が必要かも)。

スタッフも普通のホテルとはひと味違い、気軽で気のおけない奴等だ。実際、スタッフはまるで家族のように迎えてくれる。

「フラット」設えが個性的な客室

ハリウッドの中心に立地しており、グローマンズ・チャイニーズ・シアターやハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム(映画スターの手形プレートで有名)も歩いてすぐだ。有名なキャピトル・レコードの本社ビルにもほど近い。

ただし、殿堂入りしている名優たちのイメージとは裏腹に、ハリウッドという地域そのものは決して華やかさ一色でないことは、知っておいた方が良いだろう。賑やかな一帯は概ね安全だが、ポン引きや麻薬密売人、チンピラとも無縁ではない(そういった存在あってのハリウッドとも言えるわけだが)。

客室内のソファスペースは、文学サロンの趣き

公共交通機関を利用しやすいということが、このホテルの長所のひとつだ(最寄駅は地下鉄のHollywood/Vine駅)。だから車なしでロサンゼルス観光にチャレンジしようと思えば、できないこともない。車社会の極地のような広大なこの都市では、まず聞いたことがないが……。

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