Ace Hotel DTLA/エースホテル

929 S Broadway, Los Angeles

エースホテルDTLAは、ダウンタウン南部のヒストリック・コア地区(Historic Core/歴史的建造物が並ぶエリア)で進む再開発の動きにさらに弾みをつける存在として、2014年1月下旬に開業した。もとになった建物は、由緒ある映画会社ユナイテッド・アーティスツ社(United Artists)の社屋。1927年、チャーリー・チャップリン、メアリー・ピックフォード、ダグラス・フェアバンクスといった映画の黎明期を切り開いた立役者らが発注した歴史ある建物だ。インテリアデザインを担当したLAのデザイン界で引く手あまたのアーティスト集団「コミューン」、シカゴの建築事務所「グレック」の手により、現在の姿に生まれ変わった。彼らが創り出したのは、モロッコの遊牧民キャンプのようでもあり、LAパンク風でもあり――つまるところ“100%エースホテル的な空間”である。

エースホテルは今や、世界を飛び回るノマド、ファッショニスタ、クリエイティブ分野に影響力のある人々に加え、長髪にスキニージーンズのヒップスターたちがこぞって信頼を寄せるホテルブランドだ。

だが、何と言ってもエースホテルDTLAの最大の特長は、スタッフの存在そのものだ。全員がLAの暮らしやカルチャーに精通し、他のホテルでは珍しい本物のホスピタリティを感じさせてくれる。LAで一番美味しいコーヒーを出す店、小洒落たお店、さらにはドジャースの試合のボックスシートのチケットを手に入れる方法まで教えてくれる。彼らは制服を着用することもない。制服はクールでないということだろう。

ファンキーなロビー&さらにファンキーなスタッフ

マーティン社のギターが置かれた客室も

166の客室と16のスイートルームを備えるエースホテル。客室のスタイリングはいずれも、コンクリート打ち放しの天井にIKEA系のワードローブ、キャンバス地のシャワーカーテンなどを配した最小限でシンプルなデザイン。ザ・リスト好みの色鮮やかなブランケットはペンドルトン社に特注したオリジナルで、バスルームの真鍮の金具とともにアクセントを加えている。

ルーフトップBAR「アップステアーズ」(左)/レストラン「LAチャプター」(右)

ホテル内にオープンした「LAチャプター(LA Chapter)」は、ブルックリンの人気店「ファイブリーブス(Five Leaves)」を成功させたチームがプロデュースする、ロサンゼルスで一番ホットな新レストラン。アメリカン・ブラッスリーに属するこの店では、新鮮な地物の野菜、肉、魚介類を使った料理を中心に提供。看板メニューのファイブリーブス・バーガーとリコッタ・パンケーキは、是非とも味わって欲しい。

その名もずばり「アップステアーズ(Upstairs)」と名付けられた屋上バー&プールは、既にロサンゼルスでもトップクラスの人気を誇る。混雑することも少なくないので、宿泊客が優先的に利用できるシステムは嬉しい。プール(というより豪華なジャクージに近い)は、極上のルーフトップで雰囲気に浸りつつ、ロサンゼルスの夕陽を堪能できる珠玉のスポットだ。

歴史深い劇場「ユナイテッド・アーティスツ・シネマ」

ほとんどの宿泊客は気付かないが、エースホテルの階下にはロサンゼルスで一、二を争う歴史ある美しい劇場がある。全1,600席の「ユナイテッド・アーティスツ・シネマ(United Artists Cinema)」は、往時のハリウッドの様子を描いた壁画や、本家スペインのセゴビア大聖堂をも凌駕する多数の尖塔を備える、スペイン風ゴシック様式建築の傑作だ。

エースホテル周辺は、ダウンタウンでも選りすぐりのショップが集まるエリアだということも特筆すべき魅力。スウェーデン発の「アクネ・ストゥディオズ(Acne Studios)」が旗艦店を構えるほか、イソップ(Aesop)などのお洒落なショップが軒を連ねる。

美味しいコーヒーで知られるエースホテルグループだが、ここも例外ではない。スタンプタウン・コーヒー社の焙煎豆を使用するカフェは、コーヒーとペストリーといった軽い食事に最適。

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