Andaz Tokyo/アンダーズ東京

1-23-4 Toranomon, Minato-ku, Tokyo

東京で最も開業が待たれたホテルのひとつだったアンダーズ東京。2014年夏にオープンした時、大方の感想は「凄い!」の一言だった。森ビルが開発を手がけた「虎ノ門ヒルズ」の最上部、5フロア分に位置。客室数164室、スイート8室。世界中のハイアットブランドのデザイナーズホテルの中でも新たなレベルに達した、素晴らしい出来映えだ。

デザインはトニー・チー氏と緒方慎一郎氏。緒方氏はイベントスペース、フィットネスセンター、プール、ルーフトップバーの設計を担当。伝説的とも言える新宿の姉妹ホテル「パークハイアット東京」を超える位置付けであり、事実、都心の他の高級ホテルを抜いて東京No.1ホテルの座に躍り出ようとしている。

全ての客室に、ゆったりと深いバスタブが

趣味の良い和モダンの要素があちこちに

平均50平米の客室は、和モダンなテイストで洗練された気品に満ちている。Bluetoothで接続するBOSEのミニスピーカー、室内のスイッチをまとめて管理するデバイスが備わるなど、最新式の機能も充実。室内はリラックスして抜群の眺望をエンジョイできる。椅子も、エレガントなものと心地良いものの2種類を用意。私たちは、大きな窓のすぐ横に置かれた大きなソファが気に入った。

宿泊客専用のラウンジとチェックインエリア

チェックインも他のホテルとはひと味違う。ルームキーの準備を待つ間、宿泊客専用ラウンジでワインやコーヒーを楽しめるのだ。このラウンジではドリンクやカナッペなどのメニューが用意されている。

どこか和風を思わせる宇宙船内的廊下

トニー・チー氏は世界中で引っ張りだこのホテルデザイナーだが、このホテルを見ればその理由もよく分かる。例えばこの廊下(写真)は建物の両側を繋ぎながら、中心部に位置するエレベーターシャフトや機械系統を上手に隠している。このようなインパクトあるデザインが館内のあちこちにあるのだ。そんな氏の仕事の中でも、ここはローズウッド・ロンドンに次ぐ代表作と言えるだろう。

客室内部「コーナースイート」

ハイアット系列らしく、ベッドはあくまでもシンプル。スローピローやサッシュのような余計な飾りは一切ない。しかも眠り心地はホテル業界でもトップクラスだ。

左手のビルがアンダーズの入る虎ノ門ヒルズ。右手奥には東京タワー

眺望は主に4種類。皇居に面した北側、ベイエリアを望む東側、東京タワーの見える南側、そして富士山や新宿の高層ビル街が見える西側だ。多くの人が北側か南側を希望するそうだが、私たちのおすすめは、東京の素晴らしさを最も満喫できる西側だ。

プール(20m)エリアも素晴らしい。Photo:Nasaca & Partners Inc.

東京でも指折りの素晴らしさを誇るフィットネスセンター。テクノジムの最新機器が備えてあり、ランニングをしながらユーチューブを見たり、風景シミュレーションを流すことができる。ランニングシューズやウェアを忘れてもお手頃価格のレンタルがあるので、心配は無用だ。

だがフィットネスセンターの真骨頂は、何と言ってもプールエリア。東京の天空に浮かぶ水のサンクチュアリは、20mプール(水温は低めなので真剣に泳ぎたい人には最適)とローマ風呂式の様々なジャグジーから成る。併設のAO(アオ)スパでは多彩なメニューに加え、個々にあわせて香りや施術を変えてくれるとのこと。

客室の浴衣もポイントのひとつ

この扉の向こうにはリュクスな空間が……

館内レストランはタヴァン(アフタヌーンティーやナイト・キャップに最適)、アンダーズ・プロデュースのカジュアルダイニングカフェ「ビブ(BeBu)」など。ビブは炭火焼きのハンバーガー、カレー、サラダなどがメニューに並ぶが、おすすめはシューストリング(細切り)の青のりフライドポテト。これまで食べた中でも一番美味しいフライドポテトだったと言っても過言ではない。

アンダーズ東京は、サラリーマンの多いビジネス街として知られる虎ノ門の真ん中に位置する。今はまだ周辺施設は充実していないが、都心各地へのアクセスは良好だし、赤坂や新橋などには歩いて行ける。 東京都や森ビルの思惑はどうあれ、5年後には虎ノ門こそが東京で最もクールなエリアになることは間違いないだろう。

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