Park Royal on Pickering/パークロイヤル ピッカリング

3 Upper Pickering St, Singapore

シンガポールの中央ビジネス地区(CBD)内の1ブロックを占有するパークロイヤル・オン・ピッカリングは、国産ブランドホテルの中でも特に成功しているホテルだ。名のある国際ブランド「パン・パシフィックホテル」と同じ親会社が所有するパークロイヤル・ブランドにとって、2013年のこのホテルの開業は、これまでの殻から大きく脱皮する契機となった。

全367室のこのホテルは多数の賞を受賞し続けており、その主な理由は建物の先進的なデザイン(シンガポールの建築集団WOHAによる設計)。そして環境に配慮した仕組みや機能を評価したものだ。雨水を溜めて活用し、全長300メートルのスカイガーデンのライトアップは太陽光発電で賄い、ちょっとした都市公園が出来るほどふんだんに緑を配している。またガーデン、植栽、人工滝や反射池などの面積は延べ1,500平米以上にも及ぶ――そう、このホテルはまさに庭園の中のホテルなのだ。WOHAの構想は、層状に重なるコンクリートのテラス、客室を包むガラスの箱、そしてオープンスペースを多く設けることだった。

終日営業のオープンキッチン・レストラン「ライム(Lime)」を併設したロビーは広々として、どこかヨーロッパの鉄道の車庫にも似た雰囲気。それほどまでに広く、自然光はたっぷり注いでいる。客室は、広さが28平米以上あり、天然木の羽目板にシンプル・モダンな家具、高さのある窓で、未来感を感じさせるコンテンポラリーなテイストでまとめている。客室はいくぶん刺激に欠ける(ホテルの言葉を借りれば「落ち着ける」)かもしれないが、基本的な機能やアメニティは素晴らしい。5つ星ホテルとのことだが、我々の評価は4.5つ星といったところか。

プレジデンシャル・スイート

WOHAのラジカルなデザイン

宿泊者用施設のほとんどは、シンガポールの摩天楼のシルエットを屋外から眺められる5階に集中している。インフィニティ・プールは見た目には良いが、小さすぎて実用性はいまひとつ。木製のプールデッキに並ぶ鳥かご型の一風変わったカバナはあっという間にふさがる上に、一日の終わりには少々残念な姿になってしまう。5階には他に、「セント・グレゴリー・スパ(St. Gregory Spa)」 とフィットネスセンターがあり、全長300メートルのガーデン・ウォークを散策することもできる。

1ブロックを占める広大な敷地

パーク・ロイヤル・オン・ピッカリングがThe Listに選ばれた主な理由は、そのパーフェクトな立地と相対的な価値にある。クラーク・キー、チャイナタウンが徒歩圏内で、しかも中央ビジネス地区(CBD)内に位置しているという立地は、何事にも代えがたいポイントだ。また、シンガポールのホテル宿泊料がここ数年常軌を逸したペースで高騰する中、このホテルは上質な客室を手頃な価格で提供し続けていることも、素晴らしい点だと思う。

オーソドックスな客室「スーペリア・キング」

このホテルでは、オーチャード・ラウンジ(Orchard Lounge)という名称で、クラブ・フロア、エグゼクティブ・プログラムを提供している。高層階に広めの客室が用意され、360度の展望と夕方からのシャンパン、カナッペの無料サービスが売りの素晴らしいラウンジが利用できる。私たちは普段はクラブ・フロアへのアップグレードの価値を認めないが、このホテルではそれも選択肢に入るかもしれない。

全面窓の客室では絶景を楽しめる「ピッカリング・ジュニア・スイート」

レストラン「ライム(Lime)」の外観

シンガポールではアフタヌーンティーも大盛り

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