The Siam/ザ サイアム

3/2 Thanon Khao, Vachirapayabal, Dusit, Bangkok

サイアムに泊まるなら、最低でも2,3日は必要だ。まず初日は、ここを世界有数のゴージャスなホテルたらしめている、その見事な建物とデザインをじっくり味わって過ごす。2日目は、ホテル内で体験できるアクティビティやレストラン、バーを覗いて回る。貸切りできる映写室、アジアやシャム(タイの旧国名)に関する希少な初版本を収蔵する古風な内装のライブラリー、世界初のラグジュアリー且つプロ仕様のムエタイ・ボクシングリング、稀にみるゴージャスなスパなど見どころには事欠かない。そして3日目には、滞在を延長したくなっているというわけだ。

このホテルは、有名な建築家兼インテリアデザイナー、ビル・ベンスリー氏がプロデュースした。また、オーナーとともにプロジェクトに参画したタイ出身の建築家Khemvadee Paopanlerd氏は、ガラスと鋼材で出来た高いドーム状のアトリウムを設計。ルーブル美術館のような出来栄えだ。

ディテールへのこだわりはシュールなほど

深いバスタブ。リバービュー・スイート

館内の随所にオーナー所有のアンティークが置かれ、ここは美術館かと思わせる。デザインのコンセプトは、ラーマ5世の治世下(1853-1910年)で近代化に向け発展していた時代のバンコクの再現。風格のあるコロニアル調とクールなアールデコが融和したスタイリングとなっている。ザ・リストでは通常、特定のホテルを過度に賞賛しないのだが、ザ・サイアムに関してはその価値ありと言わざるを得ない。

シャム・スイート。このホテルではこれが標準的な部屋という

誰もが、「死ぬまでにしたいことリスト」に、“このホテルに一週間泊まること”を加えたくなるに違いない。

スパのウェイティングルーム

アトリウムの美しい緑

プールヴィラ

サイアム・スイートのベッドルーム

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