63 W 38th St, New York, NY
全197室のリファイナリーホテルは、1912年竣工の建物と、そこから自らが歩んできた過去の物語へのオマージュとして生み出された。ファッション・ディストリクトの中心に位置するこのホテルをデザインしたのは、あのエレガントなノマド・ホテル(The Nomad Hotel)も手掛けたストーンヒル・テイラー社(Stonehill and Taylor)。客室では、艶消しオークウッドのフローリングや白いモザイクタイル貼りのバスルーム、そしてこの建物が20世紀初頭に帽子工場として建てられたことを偲ばせるアート作品などが、古き良き工業化時代の空気感を醸し出している。
有名シェフ、ジェフリー・フォレスト氏によるイングリッシュ・パブ、パリ風ビストロと、ニューヨークで今最も旬な屋上バーがある。バーから眺めるエンパイア・ステート・ビルやニューヨークのスカイラインは壮観だ。客室はベーシックタイプが23平米からとなっているが、4メートル近くもある高い天井と大きなの窓のおかげで広々と感じる。アメニティはNY発の香水ブランド「ルラボ(LE LABO)」。充実のミニバーには話題の「ハドソン(Hudson)」ブランドのウィスキーがフルボトルで用意されている(一部の客室のみ)。
2013年の開業以来、旅行関連やデザイン関連の賞を数多く受賞しており、競争相手の多いNYホテル市場で頭ひとつ抜き出た存在となりつつある。とはいえ、私たちがこのホテルで気に入ったのはスタッフだ。ここで働いていることを楽しんでいる様子が、こちらにも伝わってくるだ。
オープンから日の浅いホテルにしては非常に良い仕事ぶりと言える。今後もこのミッドタウンの新しいホテルから目が離せない。
ほとんどの客室にはコーヒーメーカーが置かれていないが、ホテルの真向いにニューヨークNo.1のコーヒー専門店「カルチャーエスプレッソ(Culture Espresso)」があるのでご安心を。
ロビーの一角にある、お洒落で心地よいバー&ラウンジ「ウィニーズ(Winnie's)」。かつて禁酒法時代にこの建物の中でティーサロンを繁盛させていた女性、ウィニフレッド・T.マクドナルドに因んで名付けられた。ジャズとピアノのライブ演奏があるので、スタッフに出演者やスケジュールを確認しよう。
The Listが発信する最新の旅行情報、ホテル情報を受け取る