133 Leighton Rd., Causeway Bay
地の利の良い銅鑼湾(コーズウェイベイ)に建つランソン・プレイスは、実に気の利いたホテルだ。チェックイン時、ゲストは宿泊客限定の広いロビー&ラウンジの椅子に座りお茶を勧められる。また、客室はさっぱりしたクラシカル・ラグジュアリーでまとめている。
嬉しい設備として、持ち出し可能な携帯電話「ハンディ(Handy)」が無料で使えて、これでインターネットとメール送受信の他、多数の国宛てのSMSと通話も可能。また、全客室にミニキッチンも。しかし、なぜか冷蔵庫はないということを付け加えておこう。
長期滞在に対応したホテルなら、書斎机もさぞや充実していると期待するところだが、ランソン・プレイスのデスクチェアは機能より見た目重視で、机の下にまともに収まらない代物。もっとも、ゆったりとしたロビーとラウンジがあり、専用のビジネスセンターもあるので、仕事をする場所には困らない。
このホテルはタクシー運転手にあまり知られていないようだ。その上、エントランスも意外と分かりづらいため、外出するときはホテルの住所が印刷されたカードを忘れずに携帯しよう。
ランソン・プレイスがThe Listに選ばれた最大の理由は、そのお値打ち感からだ。香港のホテルといえば宿泊料の高さで悪名高く、平均額でアジア最高値。その中にあって、手の届く金額で(香港にしては)広めの客室を持つ、こんなラグジュアリーホテルを見つけられると嬉しくなる。確かにスタイリングは私たちの好みからは少しずれているが、この値段ならそれも許容できる。香港島では間違いのない選択肢と言えよう。
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